76」コンクリート

 建物の基礎を形作るコンクリート。ミキサー車で持って来てドロドロと型枠で囲った場所に流し込む。主成分はセメント、砂、砂利。
 こういうのを見ているのはなぜか楽しい。物を作る工程を観察するのは知的好奇心をそそられる。わかっている工程を見ていても、毎回全く同じではない。作業員、会社によって少しずつ異なる。それが新たな発見につながる。なるほど、そうするのか、と感心させられる。
 この写真の場所は広いのでポンプ車はいらない。直接ミキサー車から流し入れるのだが、流し入れる量が難しい。ちょうど良い量にするためにコンクリートを広げ、平らにする人と流し込む人の連携が大切だ。もちろん、お互いの経験と勘が物を言う。ミキサー車にはミキサー出口と排出口の間に通路があるので、STOPというタイミングにタイムラグが発生する。それを見越して止めないと、予想より多めに出てしまう。
 また、およそ広げた状態で、最終仕上げの平らな状態でのコンクリート量の過不足判断をしなければならない。綺麗に平坦に仕上げるまでミキサー車はのんびり待ってくれない。ミキサー車は各所の現場を渡り歩き配送するので、さっさとここを終わらせて次に行き、さっさと帰りたいのが本音である。

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