
植えっぱなしのラッキョウをとりあえず隣の畑に移植した。移植の時期では全くないのだが仕方がない。昨年収穫し残して畑に残しておいたものが枯れ草の中から元気良く芽を出していた。そのまま放置しても良かったのだが、元気に出ている芽を見て仏心が働いた。
スコップでなるべく大きく掘り起こし根を崩さぬように移植した。ラッキョウは分蘖(ぶんけつ)して増えていくので、暖かい春に向けてまだ小さめである。実は今が意外と柔らかくて美味しい。
ラッキョウの若取りをエシャレット(エシャロット)という。スーパーでは意外と少量で高い。こんなものが、と思うが、実際のところ、価格はほとんど手間賃と思う。量産農家ではきっと機械が導入されているであろうが、手作業では、掘り返し、根を崩し、枯葉を取り去り、タワシで洗浄、束ねて、袋に詰めて、やっと出荷となる。
味は、柔らかく、筋がなく、ツンとピリ辛、お味噌をつけて、お酒にも、ご飯にもぴったりである。
生育は超簡単。元肥とともに一つ植えて放置すればOK。夏の暑さにも、冬の寒さにも耐え分蘖して増え続ける。初年度が一番大きくなるが、そのまま収穫ぜずに放置するとひたすら増え続ける、が、小さくなる。そりゃ、狭い場所に密集するので生育は悪くなり小さいものしかできないのは当然といえよう。でも、私は小さい方が柔らかく一口で食べるのにちょうどいい大きさだと思っている。