4」入居者は確保できるのか その二

それぞれの問題点についてもう少し詳しく考えてみたい。

問題点1:場所
場所についてはなんともできない。その地域ごと東京都心部に引っ越せればいいがそうもいくまい。友人からは、都心部の土地と交換したり、そことの共同担保に活用する方法もあり、そうすればリスクが少なくなる、という提案もあった。
しかしこの場所は私の生まれ育った所。父から受け継いだ土地で私で四代目。儲けることだけを考えるのならそれでも良いのだが、もともとの発端はこの土地を残すために、という考えから始まっているので、何よりこの場所が役に立つ方法を考え出さねばならない。

問題点2:持家派
そう、お家を買おうとしている人は今回はターゲットにはならない。独身、晩婚化、少子化している現在は、むしろ買う人の方が少ない気がしているのは私だけだろうか。事実、私の友人の中には家を買うつもりはない、という人は少なからずいる。世の中でも家を買うべきか賃貸で済ますべきか、双方メリットデメリットがあり人それぞれであり、結論は出ていない。

問題点3:空室
賃貸の空室が多い、という点。これは場所に限らず空室はできる。問題はこれらの物件と同じ土俵で戦ってはいけないということだ。これらの物件は同じ土俵で戦っているが故に、新築のうちは家賃も入居率も高いが、古くなるにつれて家賃を下げないと入居率が下がってくる。仕方がないから取り壊して借金して最新の建物に建て替える、という循環をくり返す。せっかく借金がなくなったというのに・・・。

問題点4:人口減
人口減少は日本全国の問題だ。それでも東京近郊は今後も人が流れ込んでくるので地方ほどの急激な減少はない。それでも今より減少する、と言われている。我が家周辺は某大手ハウスメーカーが相続対策として収支をあまり考えずに建てている物件が多い。そう、借金することが目的だから始末におえない。そういう所と戦わなければならないのだからなおさらしっかり考える必要がある。
しかし、
いつの時代も、衣食住は人にとって必須だ。絶対に無くならない。
と思うのだけれど、
でも、ね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です