5」じゃあどうしよう

この場所に賃貸住宅を建築するためには確かに問題点が多い。普通の、というか保守的な不動産屋さんに聞けば、間違いなくやめたほうがいいというだろう。そして、銀行も。

こういう問題点はずっと頭を駆け巡っていた。そして出て来た結論は・・・。そう、考え方を変えればいいのである。

問題点2(持ち家派)については比較的簡単である。住宅を購入する人たちをターゲットにしなければ良いのだ。すなわち、独身の男女、新婚さん、子供の小さい夫婦、子供が独立した夫婦、老夫婦、おひとりのお年寄り、などなど。私の友人に生涯家を買わないと宣言している人がいる。そういう人もターゲットに入るだろう。(持ち家が良いか、賃貸が良いか、どちらがいいかは人それぞれ考え方次第)(永遠に結論は出ない)

問題点1(場所)、3(空室)、4(人口減)についての解決方法は一つしかない。他の賃貸住宅としっかり差別化を図ることである。それは、住む人にとって、どの住宅よりも、住みたい、住んでみたい、住み続けたい、と思われるような住宅を建設し、その魅力をずっと維持していくことである。これって本来、住まいとしては、賃貸に限らずとても大切なことである、と私は思っている。

街を歩いているととても残念な家に出会う。とてもすてきな家なのだけれど、庭や周辺に草が伸び放題に生えていたり、植木の手入れが行き届いていなかったり。あるいは外壁が汚れていたり・・・。購入したのはいいけれど、そのまま何もしていない。そう、結構、住宅を維持していくのは手間もお金も必要なのです。庭があれば草が生えてくる。壁や屋根は風雨にさらされ、汚れ、劣化し、最悪ヒビが入る。メンテナンスしないと次第に雨が染み込み、内部から腐食し、場合によってはシロアリに食い荒らされ、無残な姿へと知らぬ間に変貌してしまう。

賃貸住宅はこれらを大家が責任を持って行うので、無精者にはとても楽な住いではないか、と私は思う。(でも、家の中や周りをゴミ屋敷にしてしまう人は賃貸ではお断りですけれど)

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