
誰もが住んでみたいと思われるような魅力ある住宅とはどんなものだろう。とても抽象的でずっと頭を悩ませてきた。そして、得られた結論は・・・。
私の経験と、他の人の話から総合して至った結論は、「女性が好む住宅」というのが一番の基本ではないか、である。
過去に私は三度引越しをした経験がある。借りるアパートの部屋を最終的にここでいいと決めるのは、誰あろう、愛する妻なのである。
私がここでいい、と言っても、妻がここは嫌、というと決まらない。妻の感性はとても繊細で私の気づかない細かいところまでよく住宅を見ている。そりゃそうだ。家庭内の動線をチェックできるのは、家庭の主人である妻である。共稼ぎだとしても、家庭ではやはり女性がリーダーシップを取る場合が多い。だから、家事の動線だとか、部屋の間取りとか、買い物の立地とか、通学通勤とか、いろいろな面でチェックが行き届くのは妻である女性だ。男は、だいたい、「君がここでいいならいいよ」、と言ってしまい住まいにあまりこだわりがない。それがまた喧嘩の基になったりするのだが。
不動産屋さんにも聞いたところ、女性に好まれる賃貸住宅であれば、男性も同じように気に入って入居するようである。実際の所、女性をターゲットに建物の内外装を設計して募集した所、半分以上が結果的に男性が入居したという話も聞いた。そう、住居に関しては、女性目線が大切でなのである。