22」台風一過

 台風19号は各地に爪痕を残してとりあえず太平洋に去った。風よりも雨台風という感じが大きい台風であった。
 各地の被災した皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 一軒家の古い我が家は北側以外は雨戸がきちんとあるので、それを締めることで、風雨の吹き付けや暴風で飛散したものの衝突防護には非常に役立った。雨戸の重要性を再確認した次第である。
 台風の大きな思い出は二つ。
 一つはまだかなり小さい頃に、寝ていた八畳間の南側の縁側に太い大きな丸太が突き刺さったことがあった。もちろん寝ている夜中である。父親が割れたガラスで足を血だらけにしながら修復していたのを覚えている。
 もう一つは小学校低学年の頃である。自宅の玄関を出てびっくり。牛小屋の大きな屋根がごっそりと落ちていた。壊れたというより、怪獣がそっと持ち上げて置いた感じだ。そう、帽子を脱いだ感じにずれ落ちていた。その日の通学途中ではたくさんの木が折れたり倒れたりしていた。そして学校から帰ってまたびっくり。もうすでに屋根が直っていたからだ。そう、まるでウルトラマンがそっと持ち上げてはめ込んだくれたように。1日で修復するとは何たる助け合い、チムワークであろうか。子供ながら夢のような出来事であったのを覚えている。

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